「少しくらい無駄があってもよい。ゆとりのある居間に囲炉裏を作って欲しい」という施主の希望に応えた家。全て但馬で育った杉のムク材を用いた。
二階まで吹抜けた居間に透明感のあるブリッジを掛けた。子供室が並ぶ二階への行き来の際は必ず居間を通ることになる。「おやすみ」「おはよう」という親子の声が聞こえてきそうな空間だ。
暮らしに合わせた家の個性
両親がいて子どもが二人の四人家族。または、おじいちゃん、おばあちゃんも同居で三世代。そんな平均的な家族を想定して住宅のモデルを作ることは可能です。しかし実際には、おじいちゃんが不自由な体かも分かりませんし、子どもは年とともに成長します。友達とオープンに交流したい若いご夫婦もいれば、できるだけ静かで安らげる場所を求める場合もあるでしょう。

このように、同じ家族構成であっても、人それぞれに暮らしの模様は異なります。家に暮らしを合わせるのではなく、暮らしに合わせた家がより自由なのではないでしょうか。

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「地元の大工が建てる在来軸組工法で、外観は個性あるモダンなものにしたい」と言う施主の希望に添った家。上部に子供室のロフトの窓が2つ見える。コの字形のプランで、小さい家ながら屋根が何重にも重なり大きな家に見える。目隠しの塀や植込部にリサイクルレンガを用いた。

ほこりまみれの屋根裏に新しい床を貼り、すすけた梁を磨き、傷んだ柱などを取り替え、今の生活に即した家具等を造り付けすれば、昔のものが光輝き、生き生きとした空間によみがえる。
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二室連続の子供室、将来は板戸を固定して仕切る。部屋の中に不釣合な物を置かないよう天然の木でベッドと机を造り付けた。ベッドは少し高くてハシゴで登り降りし、下を大きな収納スペースとした。
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